スタッフレポート

ゲストハウスとは毎日やってる非構成的ワークショップか?

 
鎌倉駅から路線バスで15分ぐらい。そこから徒歩3分の案内に従って鎌倉ゲストハウスを探す。
しかし、鎌倉と言ってもアパートだらけでなんの特徴もない、
単に駅から遠い不便な住宅地である。別にこの川にも風情はまったくない。

 


左の階段を上がっていくと奥にエントランスがある。
手前に並ぶのはレンタサイクル。建物は確かに渋い。
ウエブでこのエントランスが動画でえらく素敵に表現されていたのを思いだし、
つくづくウエブは大事である事を再確認。


宿泊者全員の名前が記載される共有スペースのホワイトボード。
チェックインまでは○○様だが、入室するとスタッフに「なんと呼ばれたいですか?」と聞かれ、
泊まる部屋、ニックネームとチェックアウト日が記される。


男性用ドミトリーの様子。
ひと通り中を案内してもらい使用のルールを教わったら、まずは自分の寝床をつくる。
まあ、早めにテントを設営しておくキャンプの段取りといっしょといった感じか。


彼が、このゲストハウスのマネージャー、Junさん35歳。現役リアル旅人だ。
ゲストハウスとはなんぞやを視察に来ました、とチェックイン時に伝えたら
「じゃ、お茶でも飲みながら話しましょうか」となり、こたつで1時間ぐらい話した。


ゲストハウスと言えば、共有キッチン。
調理器具や食器が充実し、清潔で使いやすく収納されていて好感度高し。
料理をしているのはお客さんじゃなくてスタッフの一人。
アジを串刺しにして囲炉裏で焼くとのこと。1尾¥400なり。


自慢の囲炉裏と焼けるのをまつアジの串焼き。
結局この日は串焼きを食した客は自分一人だけだった。
昨晩はきっと大勢がこの囲炉裏を囲んでいたんだろうなと想像する。


本日宿泊の方々一部とスタッフ(左側)でこたつを囲む。
右側の女性が1ヶ月半逗留のチカさん。
正面はいつかは鎌倉に住みたい関西の公務員。
今日はしっとりとお話ができてよい、と連泊のおふたり。消灯の12時まで楽しくすごす。


スタッフが一緒に朝食を食べるの図。
共有スペースと彼らの生活スペースが混在しているのが,ゲストハウスならではか。
お客はパンをつまんでいたり、出かけていたり。
ちゃんと食べてたのはスタッフだけだった。

ゲストハウスするなら鎌倉でしょ、と思って検索して出てきたのがその名もズバリの「鎌倉ゲストハウス」。10年前から営業するゲストハウス界の老舗らしく、ここから巣立ったスタッフがオープンさせたゲストハウスが日本に何軒もあるらしい。

しかし、スタッフは大変だなぁと感じました。

Be-Nature Schoolの屋久島リトリートは最長4泊5日で、その間、参加者さんと毎晩一緒に過ごすわけですが、それを毎日やってる感じなのかなと思いました。しかも毎日違う人と。

但し彼らはフィールドをガイドするわけでもなく、ワークショプをするわけではないので、お客さんとの密度やかかわり方は違います。でも、人が関わることで生まれる「場づくり」をしているのは、僕らの仕事と同じだな、こうゆうアプローチもあるんだなというのが率直な感想です。ある意味、このゲストハウス自体が非構成的なワークショップを毎日やっているみたいなものにも思えました。

鎌倉ゲストハウス

『スタッフの姿勢がゲストハウスの個性を決める?』

真鶴とはうって変わって、観光都市・京都にある「しづやKYOTO」に泊まってみた。京都駅から徒歩10分と立地もいい。玄関の照明具合が洒落てて、インスタ映えしそう。(実際、インスタにこの玄関がよくアップされている。)
楽しみにしていたドミトリーの部屋へ。どんな人が同じ部屋にいるのかな〜とわくわくしてたが・・・誰1人部屋に訪れることはなく、4人部屋を貸し切らせていただいた。(平日だったからかも)なんか嫌な予感が・・・
晩ご飯は同じ敷地内にあるカレー屋さん。場所を貸して別の人がやっているらしい。宿泊者限定のしづやセット(お好きなカレー+唐揚げ+サラダ)をいただきました。スパイスが効いていて美味しかった〜!
電気ポットとフリードリンクが自由に飲めるのはいい!ドミトリーの部屋には持っていけないので、共有スペースで、多分10杯以上は飲んだ。おかげでトイレも沢山使わせていただいた。
嫌な予感は的中。個室もあるので、個室宿泊している人が来るかな〜と思って、共有スペースに主のように何時間も居座っていたのですが誰も訪れることはなく寂しい、悲しい夜となってしまった。
朝食の食パンは無くなり次第終了だということだったが、余裕で残っていた。沢山の宿泊者がいたらパン争奪戦とかになるのかな〜とか思いながら、1人朝食。(寂しい)ゲストハウスって朝食とかの提供はないものだと思っていたのだが、あるところの方が多いのかな?

ドミトリーがあって、真鶴とは違うタイプのゲストハウスにも行ってみたいと思って選んだ京都のゲストハウス。一番違ったのは立地や施設ではなくて、スタッフのお客さんとの接し方だった。真鶴ではスタッフの方が宿泊者と関わりたい!という姿勢を感じたけれど、正直、京都ではそれがあまり感じられなかった。自分から話しかけないとスタッフは対応してくれない。もしかしたらこれは、観光地の京都と、程よい田舎の真鶴という、立地の違いなのか?それとも経営方針なのか?ビーネイチャーでゲストハウスをするならば、スタッフも宿泊者と関わりたいという姿勢は持っておきたいなと思った。

※ドミトリー:相部屋を前提とした部屋のこと

〈しづやkyoto:https://www.shizuya-kyoto.com/

『泊まれるアウトドア事務所ってあり?』

一度、泊まらずに訪れたことのあった真鶴出版という名前のゲストハウス。30代のお若いご夫婦で出版社と兼業で運営しているらしい。その時に笑顔が素敵なご夫婦と木の感じの内装に惹かれた。そして、『泊まれる出版社』って?と思い、後日、泊まってみることに。主に旦那さまが出版のお仕事を奥様がゲストハウスのお仕事をしているそう。どちらともがそれぞれにやりたいことだから、しているとのこと。オフィス兼ゲストハウスって、結構いいかも。ビーネイチャーでやるなら『泊まれるアウトドア事務所』…?なんか面白いかも…。

ウェルカムお菓子の真鶴名物?あじサブレ!そして、わざわざお皿に入れてくれるというちょっと嬉しいおもてなし。あじの味を探したけど、私にはみつけることが出来なかった・・・
オフィスは共有スペースの一角にあった。なんの隔たりもなくご夫婦が常にいるので話しかけやすいし、ひとりで本を読みたいときはそっとしていてくれる。ぬくもりのある木の感じや照明具合、ドライフラワーなど私の好みな感じで、その場に居るだけで心地よかった。
チェックイン後は奥様の案内で街歩きツアーへ。その日に宿泊していた方も一緒に参加。街中の井戸や、調味料や野菜も販売している精肉屋さん等々。面白いところがいっぱい!精肉屋さんで、形が悪いからと国産のレモンを激安にしてくれて3つも購入。
街歩きは港で解散。のはずが、そのまま酒屋さんの角打ちに連れていってくれることに。そこには、1人では絶対入れないようなローカル感が!少しだけ真鶴という街に馴染めた気がして嬉しかった。そして帰りは急遽、旦那さまの車に乗って帰ることに。 

部屋は個室のみの2部屋。いろんなジャンルの本や雑誌があって部屋の中だけでも充分に過ごせそう。その夜は共有スペースで奥様とずっとおしゃべり。ここは、20代~30代の転機の人がよく泊まりに来て、その悩みを聞くのも好きなのだとか。

朝食は近所のパン屋さんのパンと手づくりスープ、ドリップ珈琲。手書のメモが人の温かさを感じさてくれて嬉しかった。朝もゆったりとした時間が流れている。また、あのご夫婦にも会いたいし、真鶴にも訪れたい。と思いながら干物とイカ爆弾を買って電車で帰った。

様々なスナック視察を経て、ついに『スナックびぃ』を初OPENしました!

まずは、OPEN前の準備!

いつものオフィスをスナックへ。

数々の視察で得たポイントからカウンターがあって、照明は暗めというところは必ずしたかったこと。

そして、レイアウトを考えていくうちに、「のれんみたいなのもほしい!」とか「ランタンつけたい!」とか色々ゲストママとスタッフのアイデアを入れ込んで…と、準備段階でのわくわく感が楽しかった!(この時はこの後えらいことになるなんて、誰も思っていなかった…)


あれもこれも作ろう!とか言って準備を楽んでいる様子

「今日はとりあえず初めてだし5人くらい誰かきてくれたらいいよね〜」とか言ってた私たち。

それが、一時間後…カウンターもボックス席も満席。しまいには、椅子がなくなってしまい、お客さんにとりあえず脚立に座ってもらうというえらいことに。いや、すごくうれしいことなのに!

色々対応が追いつかず、ママとチーママ(今回女子スタッフ)大パニック!スナックというより居酒屋感が…そうなってしまったことに大反省。

でも来てくれた方々は、この私たちの大パニックをよそにお酒を呑んで、食べたいものを食べて、ママやその場に居合わせた人とのおしゃべりを楽んでいる様子。


大パニックとかいいつつ結構楽しんでいるママとチーママ達

一軒目から呑めて、食べて、喋れてのスナックというコンセプトはぶれずにまだまだこれからも視察と試行錯誤をしながら『スナックびぃ』をつくっていきます。

ですが、新型コロナウイルスの影響で次回の開催はいつになることやら…私たちはスナック緊急会議をしました。

そうだ!『スナックびぃオンライン』だ!ということで一度、スタッフ内で実験してみます!実験レポートもお楽しみに♪

ゲストハウス。

うん、この響き。なんだかいいなぁ。

ホテルや旅館ではない、もちろんペンションとも全然違う。

色々なイメージが広がります。

そういえば昨年の2月。社員旅行でラオスに行って、ルアンパバーンからバンビエンに陸路で4時間かけて移動する途中に立ち寄ったガソリンスタンドの、そのものすごく辺鄙な村の入り口にも「GEST HOUSE」の小さな看板がありました。その時「ああ、次に来るときはこんなところに泊まるのもいいな」と思ったのでした。

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約4ヶ月前のこと。スタッフ全員が「ああだ、こうだ」と熱く意見を交わしていました。Be-Natureの新しい事業アイデアを生み出すためのワークショップ、題して「未来作戦会議」です。各スタッフがいまの世の中をどう見ているのか、自分達は何を大切にしたいのか、そしていったい時代は何を求めているのか?そんなことを問いながら生まれてきたコンセプトが「スナック」、そして「ゲストハウス」だったのです。

※まじめな新規事業立ち上げ会議の結果がこれって、まあ笑えるというか、らしいというか、なんともです。

「スナックプをつくろう企画」はすでにウエブにレポートがアップされていますが、実は「ゲストハウス・プロジェクト」も水面下でウゴウゴと動いておりました!

これから、その様子を皆さんにレポートしていきたいと思います。

ところで皆さん「ゲストハウス」って使ったことありますか?実は社内メンバーで「はい、いっぱい泊まってます」と答えたのは1名のみ。みんな、なんとなく「いいね!」って思っていても、ホントのところの実態は知らない。それではお話にならないということで、まずは泊まりに行くことと相成りました。スナックプロジェクトではメンバーが一緒に同じ店を巡っていますが、ゲストハウスは諸事情により各自バラバラに体験することに。

そこで、ポイントを整理・共有し、その視点を持って視察に行くことになりました。3人のメンバーが訪ねたのは東京・神奈川・京都の4つのゲストハウス。次回からその様子をご報告します。乞うご期待!

※視察のポイントは○施設・レイアウト○サービス・運営○経営・ストーリー・背景○客の4つ。それぞれの項目の下に更に細かいチェックポイントを設けました。