地球創世タイムトリップ・三宅島

小さな島の、大きな地球のストーリー
日程:2018年6月8日(金)夜 -6月10日(日)
場所:東京都 三宅島
講師:海野義明、森 雅浩
定員:8名
地球創世タイムトリップ・三宅島
参加費38,000円(税込)
(税抜価格:)
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舞台は東京・三宅島。溶岩大地と森、そして海まで、今、目の前でつくられる自然を全身で感じられる2泊2日です。
東京都心から南に約180㎞の海上に浮かぶ三宅島は、これまでも数十年サイクルで噴火を繰り返してきた特別な場所。褐色の溶岩から生まれた荒々しい大地は、地球の奥深くで脈打ち続ける鼓動を感じさせてくれます。そんな荒涼とした土地から、次々と顔を出すやわらかい新芽。この小さな命が、数百年後・数千年後、豊かな森と育っていきます。
海から森まで、太古から現在そして未来まで。地球創世の大きなストーリーを巡りに三宅島を訪れます。

■旅立ちは、夜の東京湾をすり抜けて

そんな野生の島への旅立ちは、金曜の夜、ビルの明かりが煌めく東京湾をすり抜けるように走る大型客船から始まります。デッキに出てレインボーブリッジを橋桁の下から見上げたあとは、徐々に遠のく湾岸の光が、航海の進んでいることを教えてくれます。
島に着くのは早朝。宿で仮眠・朝食をとったあと、時空を越えるように島の自然を巡るネイチャータイムトリップの始まりです。

■深い森に包まれた太古の湖、そして海へ

まず訪れるのは、約2500年前の噴火口にできたと言われる太古の火山湖・大路池。木々が重なり合うように生い茂る深い森の中に現れる湖はどこか神秘的。森の空気を吸い込んで、野鳥の声が染みわたる静寂に身を置けば、島の自然に自分がなじんでいくのがわかります。
思い切り深呼吸をしたら、沢山の生命が息づく海へと向かいましょう。

森の中に現れる大路池

火山噴火は地表だけではなく、海の中にも大きな影響を与えます。2000年の大噴火で海の生態系も大きな被害を受けましたが、今は十数年の時を経て再生し、豊かな生き物たちが生命のたくましさを教えてくれます。
そんな海中の世界をスノーケリングのぞききこみ、全身で感じてみます。

スノーケリングをする長太郎池。海岸の潮だまりです

イボウミウシ。たくさんの生き物が暮らします

■荒々しい大地から、豊かな森が生まれる現場へ

次に向かうのは、火山の噴火によってつくられた、まだ新しい大地「溶岩原野」と火山の火口。日本とは思えない、その荒々しい景色はまさに非日常の世界。ゆっくりその上を歩いてみると、ところどころで厳しい環境を生き抜く植物たちの姿に出会います。その小さな草の群れが、数千年の時をへてやがて森へと移り変わっていく。まさに生態系のはじまりです。森、海、火山のつながりを巡る旅は、1日にして地球創世の物語を巡るタイムトリップのような感覚を味わえます。

阿古溶岩流跡。若い緑が顔を出します。

■自然と人とがつながる「島」へ

2日目は森を切り開いて作った野生的な畑と小さな家で、島の暮らしを体験します。アシタバ畑でのちょっとした農作業と新芽の採取、そのアシタバを使ったランチづくりワークショプと、1つ所でじっくりと過ごし、自然と共に生きる島の暮らしを実感します。

森の中のアシタバ畑

ランチのあとは港へ向かい、大型客船でゆっくりと東京へ戻ります。

■東京にある“地球の縮小版”。このスケール感、全身で味わってほしい。

島をガイドしてくれるのは、2000年の大噴火までは三宅島で暮らしていた海野義明さん。三宅島にも家を持ち、いまも定期的に三宅島に通っている島の自然のスペシャリストです。進行はBe-Nature School代表の森 雅浩。この二人が、皆さんを深く濃い自然の時間にご案内します。
何度も再生を繰り返す自然、すこしずつ、でも確実に伸び大きく育っていく森、目の前で豊かさを見せてくれる生き物たち。そんな、小さな島で感じる地球の大きなエネルギーは、訪れた人々に、たくさんのパワーや言葉ではないメッセージを与えてくれるはずです。

 

◆講師プロフィール

●海野義明

NPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験センター 代表理事
1955年、神奈川県三浦半島葉山町生まれ。
大学時代は、丹沢を中心に野生動物の調査活動に専念。日本動物植物専門学院にて11年間教師として勤務し、自然観察指導、スキンダイビング指導、日本及び海外での野外実習(野生生物観察、実習指導)指導を行う。
1993年、三宅島に海洋と自然、風土に根ざした生活をすべく移住し、ダイビングやシーカヤックのインストラクター、ネイチャーガイドとして島の自然を案内しつつ漁師としても生活する。三宅村の小学校はじめ各種団体の子どもから大人までを対象に海洋・自然教育を実施。
三宅島在住の海洋生物学者、故ジャック・T・モイヤー博士と共に海と自然の教育「三宅島サマースクール」を主催。
2000年、三宅島火山噴火により島外避難後、神奈川県三浦半島葉山に事務所を移転し、フィールド型の活動を再開しつつ、全国で海洋自然教育・地域子ども育成活動、海辺の指導者養成事業、体験活動の講演・実技指導を実施。
1996年-2000年までBe-Nature Schoolのプログラム「島で地球を体験する」で三宅島のガイドを担当。

●森 雅浩

1960年東京郊外生まれ。少年時代は湧き水を眺めるのと、自転車で土手を走り降りるのが好きだった。十年間の会社員生活を経て海洋環境系団体に身を投じ、国際会議のプロデュースを行う。その縁がきっかけでBe-Nature School立ち上げに関わり、以降企画・プロデュースを担当。専門領域はワークショップ(自然体験プログラムから研修まで)の企画運営と、ファシリテーション・参加型の場づくり(少人数から1000人規模まで)。NPO法人自然体験活動推進協議会(CONE)理事。
編著『おとなの自然塾』
共著『ファシリテーション?実践から学ぶスキルとこころ』
著書『田んぼのきもち』

 

●プログラム概要

6/08:都会を離れて船出する
6/09:ネイチャータイムトリップ:火山・森・海のつながりを体感する
6/10:森のなかで暮らす:アシタバ農園での収穫&ランチづくり

●集合

2018/6/8(金) 21:45竹芝桟橋集合

●解散

2018/6/10(日)19:50ごろ 竹芝桟橋解散

●宿泊

新鼻荘
http://www.miyake287.com/index.php?FrontPage
大路池にほど近い食事のおいしい民宿
※男女別相部屋となります。
※貸切ではありませんので、他のお客様も使用しています。

●タイムテーブル

◆2018/6/8(金)
21:45 竹芝桟橋集合・オープニング
22:30 大型客船出航

◆2018/6/9(土)
05:00 三宅島着 送迎車で新鼻荘へ
05:20 新鼻荘 仮眠朝食
07:00 朝食
08:30 活動開始
大路池散策(ガイドウォーク)
森の自然を深く感じる
10:00 新鼻荘に戻り着替え・準備
10:30 長太郎池着
スノーケリング
※お弁当でランチ
13:30 スノーケリング終了
14:00 新鼻荘装着・着替え/休憩
15:00 再び出発
15:30 新しい火口を歩く〜椎取神社を散策
17:00 椎取神社発
17:15 新鼻荘着
休憩
18:00 夕食
19:30 スターウォッチング
夜の語らい

◆2018/6/10(日)
06:30 早朝散歩(希望者)
07:30 朝食
08:30 新鼻荘発
阿古・伊豆経由で溶岩のあとなどを見ながら移動
09:30 アシタバ農園着
ガイダンス 農作業
10:30 料理づくりワークショップ
天ぷら、佃煮づくり、など
11:15 昼食
12:00 片付け
12:30 畑出発
13:00 港着
13:45 大型客船出航
19:50 竹芝桟橋着
※天候その他の要因でプログラム内容が変更になる可能性があります。

●大型客船について

三宅島へは竹芝桟橋・夜10:30発の東海汽船「橘丸」で向かいます。客室には様々なランクがありあすが、2等和室(畳の大部屋)をお勧めします。
詳しい料金については東海汽船のWebサイトをご確認ください。
東海汽船 運賃表
http://www.tokaikisen.co.jp/time_price/pricetable/2016_11.shtml
※チケットの購入代行をご希望の方は、申込時にお申し出下さい。(2等和室のみ承ります)
※ネット予約が15%オフとなりお得です。
※三宅島着は翌朝5:00。早朝着のため、三宅島の民宿には「早朝仮眠+朝食」という独自のサービスがあります。

●スノーケリングについて

6/9(土)は長太郎池(島の東海岸にある大きい潮だまり)にてフィッシュウォッチングのためにスノーケリングを行います。マスク、スノーケル(息継ぎ用の管)、ウエットスーツ(体温保持のため)、フィンを装着して海に入ります。使用する長太郎池は波の影響をうけにくく、ウエットスーツの着用やスタッフのサポートがありますので、初心者や泳ぎの苦手な方でも海の世界を楽しむことができます。
※風向きなどによって、使用する場所が変わる可能性があります。

●参加費に含まれるもの

三宅島での仮眠朝食費(6/9朝)、宿泊食費(6/9夕食、6/10朝食)、送迎費、島内移動費、ガイド費、旅行保険
※以下のものは含まれません
三宅島までの交通費、スノーケリング道具のレンタル費、夕食時のアルコール飲料、6/9、10の昼食費。
※各昼食は実費(¥500〜800程度)を現地で徴収いたします。
※スノーケリングの装備をレンタルする方には現地で実費をお支払いいただきます
ウエットスーツ:¥2000 3点セット(フィン、マスク、スノーケル)¥1500

三宅島・雄山の噴火と火山ガスについて
2013年7月1日より火山ガスマスク携行義務付けが緩和されました。立入禁止区域・危険区域以外は、火山ガスマスクの携行は原則不要です。
ただし、三宅島の火山ガス放出は現在も続いています。そのため三宅村では安全確保対策を実施しています。 火山ガス(二酸化硫黄)によるリスクを理解した上で訪問する必要があります。また、ぜんそく・気管支・肺に疾患がある方・心臓の弱い方・妊婦の方は
二酸化硫黄に対する感受性が高いと考えられますので特にご注意ください。
※来島時の諸注意に関する三宅村のインフォメーションリンク
http://www.miyakemura.com/kannkoubussannrai.html