身体の野生を呼び覚ます

天と地をつなぐエネルギーとしての自分に出会う
日程:2017年9月23日(土)-24(日)
場所:学び舎・くらしの四季(別所温泉)
講師:松田恵美子、森 雅浩
定員:12名
身体の野生を呼び覚ます
参加費35,000円(税込)
(税抜価格:)
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本来自分自身が持っている「野生の力」に東洋的身体技法でアプローチし、身体の奥から溢れ出る「生きている実感」をじっくり味わう2日間です。

今回注目したいのは歩くという人間の基本的動作です。サルが木から下りて、二足歩行を始めたときから人類ははじまりました。
高度に文明が発達し、様々な機器に囲まれて暮らす私達ですが、人類の身体的な機能や構造は何万年前かの原始時代からまったく進化しておらず、そのままだといいます。
つまり二足歩行は太古の昔から引き継いできた、もっとも根源的な人間としての野生だといえるでしょう。

普段は何気なく歩いている私達ですが、東洋的身体技法で見ると、歩くという行為もまた違って見えてきます。
たとえば、江戸時代以前の日本人は、今のような歩き方はしていませんでした。西洋式軍隊が幕末に入ってきたとき、多くの武士は西洋式歩兵の歩き方ができなかったそうです。逆にその当時日本人が使っていた、すり足やナンバ歩きという歩き方は、現代人にはとても新鮮で、おもしろい身体感覚を味あわせてくれます。この講座では、こうした日本古来の歩き方をきっかけに、普段とは違う身体感覚を呼び起こし、身体の野生に迫っていきます。

まず初日は、タタミの稽古場で丁寧に身体をほぐしながら、日常の慌ただしいモードを外していきましょう。そして「歩く」につながる様々な身体の使い方を実習していくなかで、エネルギーの流れとしての身体感覚をつかんでいきます。
2日目の午前には、野外に出て周辺の自然を散策したいと思います。会場のある別所温泉は、鎌倉仏教を興した僧侶達の修行の場であり、夫神岳のふもとに連なる名刹が示すように日本有数の聖地でもあります。同時に温泉のわきだす自然のエネルギーの強い場所です。こうした特別な環境を感じながら、筋肉や力にたよるのでなく、エネルギーの風にのるようにして歩く状態を目指したいと思います。
東洋的なアプローチで身体を整え、野生につなげていくのは身体感覚教育研究者の松田恵美子。身体を通じて確認した野生のエッセンスを、日常につなげるサポートをするのは、ファシリテーターの森雅浩。
この2人とともに、楽しくも味わい深い二日間を過ごしてください。

●参加費に含まれるもの

1泊2日の宿泊費と食費(昼・夜・朝・昼)、ワーク会場費、講師料、保険代を含みます。
現地までの交通費は含まれません。
食事はスタッフが野趣あふれる料理をご用意致します。配膳片付けなどのお手伝いをお願いする場合がありますので、あらかじめご了解ください。

●宿泊について

「学び舎くらしの四季」は一軒家の一階を稽古場、二階を宿泊スペースとして使用しているプライベート合宿所です。宿泊は男女別相部屋となります。ホテル・旅館の様な施設ではありませんので、あらかじめご了承ください。
※夫婦、カップルでの個室対応などはできません。

 

 

 

 

 

 

●温泉について

宿にも風呂はありますが、徒歩圏内に別所温泉の外湯がありますので、温泉を利用する予定です。(入湯料1カ所¥150が必要です)

 

松田恵美子 プロフィール

matsuda日々の動作や日本文化における型などを感覚からひもとき、日常生活に活かせる知恵や技として活用することで、自分の身体を自分で育む姿勢を指導。学校教育における教材化の研究協力や企業研修、助産師研修、僧侶とのコラボ講座などに携わる。
著書『身体感覚を磨く12カ月』(ちくま書房)
共著『自分という自然に出会う』(講談社)、『おとなの自然塾』(岩波アクティブ新書)

松田恵美子氏からのメッセージ

日本人は、身体の野生を利用するだけでなく、そのチカラを昇華する文化にまで高めることに精通してきました。
能や狂言に残る、摺り足もその一つ。
身体を下に沈めるほど、上半身の気張りは抜け、一つにまとまった身体には強いパワーが宿ります。

かつて、この別所温泉は、世俗とは「別の所」として扱われてきた地。
ランドスケープで辿れば、その面影は今なお色濃く残ります。
そんな、いにしえを想いつつ、
自分の足裏を、しっかりと、この地に着ける。
折しも、赤トンボが飛び交い、コスモスの花が揺れる秋の頃です。
地元の湯に浸かり、土地の味に出会えば、夏のお疲れとも、もうオサラバ。
大地にしっかり着地できた時、秋の澄んだ青空に向かって、スウッーと自分の軸は立ちます。
身体の野生を活かすには、うってつけの山の懐でもあるのです。

 

森 雅浩からのメッセージ

「野生の身体」ではなくて「身体の野生」がテーマです。だからターザンみたいなムキムキのカラダを目指すのではありません。筋トレもありませんからご安心ください(笑)。
松田恵美子さんの東洋的身体技法は筋トレとは真逆のアプローチなのですが、不思議とカラダの底からエネルギーが充ち満ちてきて、一つの生命体として「生きている実感」を味わうことができます。
どうも、険しい山をスイスイと歩く修験道の身体の使い方は、この東洋的身体技法に秘密があるようです。
修行の聖地でもある別所温泉で、身体感覚を活性化してムキムキとは違う「身体の野生」を味わってみたいと思います。

 

 

 


●集合 9/23(土)10:35 別所温泉駅集合
●解散 9/24(日)15:00 現地解散
※別所温泉駅から会場まではスタッフカーで送迎いたします(約10分)

●交通案内

往路
07:52 東京駅発(北陸新幹線・はくたか553) → 9:17上田駅着
10:05 上田駅発(上田電鉄) → 10:32別所温泉駅
復路
15:43 別所温泉駅発 → 16:14・上田駅・16:27(はくたか568) → 東京駅着 17:52
又は
16:43 別所温泉駅発 → 17:13・上田駅・17:21(あさま626) → 東京駅着 18:52

 

■進行スケジュール(予定)

◆9/23(土)
10:35 別所温泉駅着
11:00 会場 着
必要に応じて着替え
オープニング/オリエンテーション/ウォーミングアップ
土地の空気を吸う時間
12:00 昼食
13:00 セッション1(3.5時間)
16:30 終了〜温泉タイム
18:30 夕食
19:30 夜のセッション
20:30 終了〜自由時間

■ 9/24(日)
06:00 セッション2(2時間)
08:00 朝食
09:00 セッション3(2.5時間)
12:00 昼食
13:00 セッション4(1.5時間)
14:30 クロージング
15:00 終了
15:43 別所温泉駅発 → 16:14・上田駅・16:27(はくたか568) → 東京駅着 17:52
又は
16:43 別所温泉駅発 → 17:13・上田駅・17:21(あさま626) → 東京駅着 18:52