
カタチにすると思いが見える(終了)
ワークショップや講座などを企画したいとき、あるいは企画を依頼されたとき、あなたはそれをどのようにカタチにしていますか?
今回の特別講座では、当ファシリテーション講座監修の中野民夫が考案した「企画づくりのヒコーキモデル」というツールを徹底的に使いこなすことで、プログラムデザインの詳細に入る前に必要な「企画の核」を組み立てる手法を学びます。マーケットやリソースの洗い出し、ターゲットの設定、コンセプトの絞り込みなど、企画立案に必要な要素をもれなく整理できるこのツールの活用方法をマスターできる、貴重な機会です。
「思いをカタチにする」のが企画、とよく言われます。「企画づくりのヒコーキモデル」も、自身の思いやアイデアからスタートする流れに沿ったものです。しかし実際には、他者から依頼を受けて企画をスタートさせることも多いもの。そんな「自らの思い」が先ではなく、「クライアントからの依頼」が先であるような企画づくりのプロセスにおいても、実はこの「ヒコーキモデル」は威力を発揮します。それは「企画づくりのプロセスから、改めて『自らの思い』を見つめなおす」ということ。そんな「思いをカタチにする」だけでなく「カタチが思いをつくる」という側面も確認していきたいと思います。
講師は、年間60本以上の企画を生み出す「つくば市民大学」のプロデューサー徳田太郎と、講座やワークショップを企画して20年以上の経験を有するBe-Nature School代表の森雅浩。二人のコラボレーションで豊富な実践事例を踏まえながら、「思いをカタチにする方法」、そして「カタチから思いを紡ぐ方法」を学びあいましょう。
企画を立てる機会が多いが、問題を整理しつつ企画を立案する方法を改めて学びたいという方。
企画を立てたいと思っているが、どのようにすればよいか分からず一歩を踏み出せていない方。
自分で講座やワークショップをプロデュースしてみたい方、などにご参加いただければと思います。
※リピーター価格について
集中、連続、特別、WSのつくり方コースを受講された方がリピーター価格の対象になります。
講師紹介 徳田太郎
サードバリュー・ブルワリー マイスター
1972年茨城県生まれ。民間企業で各種イベントの企画・運営に携わった後、2003年にファシリテーターとして独立。NPO法人日本ファシリテーション協会では、事務局長、会長を経て、現在はフェロー兼災害復興支援室長。その他、つくば市民大学(ウニベルシタスつくば)代表幹事、東邦大学非常勤講師等を務めるほか、森林インストラクターの顔も持つ。
徳田太郎からのメッセージ
自らの思いを講座やワークショップにしたり、誰かの思いを企画にまとめるお手伝いをしたり…という実践を積み重ねてきましたが、自己流の試行錯誤の中で出会ったのが、「企画づくりのヒコーキモデル」。そしてこのツールには、「企画者(依頼者)の思いが今ひとつぼやけている時に、カタチをつくる中で思いを明確にしていく」という使い方も可能であることを発見しました。ぜひ、さらなる探求をご一緒しましょう。
講師紹介 森雅浩
ビーネイチャースクール代表
1960年東京郊外生まれ。早稲田大学社会科学部卒。
少年時代は湧き水を眺めるのと、自転車で土手を走り降りるのが好きだった。
十年間の会社員生活を経て海洋環境系団体に身を投じ、国際会議のプロデュースを行う。
その縁がきっかけでBe-Nature School立ち上げに関わり、以降企画・プロデュースを担当。
森雅浩からのメッセージ
自ら考案したツールではありませんが、人にその使い方を伝えるうちに「企画づくりのヒコーキモデル」の効果を実感するには「コツ」と「練習」が必要なことがわかってきました。応用講座の「ワークショップのつくり方コース」でもすこしだけ触れていますが、多分きちんと使いこなしている方は少ないのではないでしょうか?
どんなプロセスであれ、企画にはつくった人の思想が反映されます。それをぜひ楽しんでほしいと思います。