今こそ原発について話そう(終了)

思想を持つことと、それを表明すること
日程:2015年6月30日(火)19:15-22:00
場所:Be-Nature School 地図
講師:小寺昭彦、森 雅浩
定員:15名
今こそ原発について話そう
参加費3,500円(税込)
(税抜価格:3240円)
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今なお再稼働で揺れる原発。この難しい問題をテーマに、科学技術コミュニケーターの小寺昭彦氏を迎えて、社会の課題と各自の思想の関係を探ります。

Be-Nature School代表の森雅浩が、いま語り合いたいテーマについて飲みながら話を展開するTalking BARの第2弾。ゲストの小寺氏と森は、6年前に同じ電力会社の社会貢献事業の仕事を通じて知り合いました。そして迎えた2011年3月の原発事故。
二人はそれをきっかけに何度か意見交換を重ねたといいます。

あれから4年、政権も交代し、社会環境も大きく変化しました。同時に福島第一原発は依然として厳しい状態です。。
現在の原発を取り囲む状況などもすこし再確認しながら、改めて原発をどう捉えるかを話しあい、何を大切にこれからを生きていくのか、を考えたいと思います。
※参加費には1ドリンク、おつまみ料理が含まれます。
※本イベントは原発反対・推進のどちらかに与するものではありません。また、どちらかの正当性を主張し合うものでもありません。

Title Photo:Mihama nuclear power plant. (Mihama, Japan) Modified by BE-NATURE co.,ltd.
Photo Credit: Kansai Electric Power Co. / IAEA Imagebank

 

 

Be-Nature School森雅浩からのメッセージ

原発は電力だけでなく、地域格差、雇用、健康、科学技術への信頼、メディアのあり方、意志決定のプロセス、などなど、現代日本のほぼ全ての問題を包括していると思います。同時に、これは思想と民主主義の問題だなと思うようになりました。
原発事故の影響を受けて、生活を変えざるをえなかった方々や、再稼働を希望する市町村の方々には、そんなもんじゃない、と怒られそうです。でもやはり、この出来事は一人ひとりに思想を問うているように思うのです。
実は、3/11直後、私の気持ちは大いに揺れました。いろいろ聞いたり調べたりするとますます、わからなくなります。そんな4年前、小寺氏に原発への個人的意見を聞いたら「みんなで話し合ってきめられるといい」と言われ、正直はぐらかされた気がして納得がいかなかったのを覚えています。
あれから4年、原発再稼働の具体化や来年の電力小売り自由化など、事態はいろいろと動いています。
このタイミングで改めて原発について小寺さんと話したいと思いました。でも、あまりコン詰めてやるのもイヤなので、飲みながらのトーキングバーにお呼びすることにしました。
真剣だけど深刻にならない、熱いけれどケンカにならない。そんな程度にやりたいと思います。

 

小寺昭彦氏からのメッセージ

今回の震災・原発事故に際しては、原発に反対していた人も推進していた人も、こんなハズではなかったと思ったのではないでしょうか。私は原発をどうするにしても、それなりに納得することが大事で、そのためには認識の共有と対話の場が必要だとの思いを強くしています。
311から時間が経ってそれぞれの人の温度差も大きくなっている気がしますが、熱い思いの人ももちろん、余り関心のない人も、こういう機会に気軽にお話する中で何か感じていただけると嬉しく思います。

 

小寺昭彦氏 プロフィール

小寺氏写真東京大学工学部出身。化学会社の工場・営業・研究所勤務後、スウェーデンの環境NGO「ナチュラル・ステップ」に影響を受けフリーランスとして環境教育や持続可能なまちづくりに取り組む。
2006年からは「サイエンスカクテルプロジェクト」のメンバーとして、科学技術と社会のかかわりについてのワークショップの開発などに携わる。